宝が池公園にある野鳥の森は、本来、自然豊かな森であったと言われています。
そこにナラ枯れが発生し、伐採されたギャップに外来種であるナンキンハゼが異常繁殖しています。
どうやら、シカはナンキンハゼを食べないらしく、あたり一面ナンキンハゼの薮になっています。
手前の一段低いのがナンキンハゼ
(2015年6月撮影)
街路樹や公園樹として植栽されているナンキンハゼは、秋の紅葉が美しく、冬の白い実がかわいい、中国原産の落葉広葉樹です。
管理が可能な場所で、人々を和ませるにはいい樹木です。
しかし写真のように、大量に繁殖して、本来あるべき樹木の居場所を占領してしまうのはどうでしょうか。
おそらくこの森の生態系にもマイナスの影響を及ぼすと判断し、駆除することになりました
。
この活動は、昨年発足しました、『「宝が池の森」保全・再生協議会』のプロジェクトとして、京都府立大学森林計画学研究室と協同で取り組んでいます。
ボランティア17名、
京都府立大学生6名が参加
ナンキンハゼの薮の中で作業開始
どのように駆除するのが効果的なのか?
労力はどれだけ必要なのか?
伐採じゃ萌芽するのでは?
分からないことだらけのプロジェクト、初回は実験的な位置づけで作業開始です。
伐採エリアと伐根エリアとに区分し、駆除後の状況をモニタリングしていきます。
伐採班の作業は順調
伐根班も何とかクリア
作業は順調に進み、午後からはウッドチッパーを使ってナンキンハゼを処理。
小さいけど大きな働きをしたウッドチッパー
山積みになったナンキンハゼも粉々に、
その分早く土にかえります。
ボランティアの皆さんの協力で、予定の範囲の作業が完了しました。
なんとかもう1回実施すれば、ほとんどのナンキンハゼが駆除できる見込みです。
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